カメラを始めたばかりの方からよく質問を受けます。
「レンズって交換しないとダメですか?」
「最初の1本はどんなレンズを選べばいいですか?」
カメラの楽しさは、「撮ること」そのものはもちろん、
「どんなレンズを使うか」 でも大きく変わります。
今回は、これからカメラを楽しみたい初心者さんに向けて、
「そもそもレンズ交換って必要?」 という疑問と、
「最初の1本はどう選べばいい?」 をやさしく説明していきます。
そもそもレンズ交換ってなんのためにするの?
レンズ交換ができるカメラ(ミラーレス一眼や一眼レフ)の魅力は、「写り方を変えられる」というところ。
たとえば…
レンズの種類 | 得意な写真 |
---|---|
広角レンズ(例:24mm) | 広い景色、建物、室内 |
標準レンズ(例:50mm) | 人の見たままに近い自然な写真 |
望遠レンズ(例:200mm) | 運動会、動物、遠くのものを大きく写す |
単焦点レンズ(50mm F1.8など) | 背景がボケたポートレート、明るい写真 |
ズームレンズ(18-55mmなど) | いろいろな距離に1本で対応 |
つまり、
📸 「何をどう撮りたいか」によって、使うレンズを変える
→ これがレンズ交換の理由です。
レンズ交換しなくても撮れるんじゃないの?
結論からいうと、
最初のうちは「キットレンズ」(カメラとセットのズームレンズ1本)でも十分楽しめます。
実際、僕の教室でも「キットレンズだけ」でスタートして、
最初の半年~1年はそれだけで撮影している生徒さんが多いです。
ただ、こんなふうに思い始めたらレンズ交換の出番です👇
- 「もっと背景をボカしたい」
- 「暗い場所でもブレずに撮りたい」
- 「遠くのものをもっと大きく写したい」
- 「室内の広い範囲を撮りたい」
これらはレンズを変えないと難しいことが多いので、
<strong>「やりたい写真」に合わせてレンズ交換を考える</strong> ことになります。
【初心者向け】最初に選びたいレンズの種類
では、具体的にどんなレンズを選べばいいのか?
これも「何を撮りたいか」で変わります。
✅ いろいろ撮ってみたい → ズームレンズ
- 例:18-55mm / 18-135mm
- 【特徴】広角から標準までカバーできて万能
- 【向いている写真】風景・スナップ・家族写真・旅行など
→ とりあえず1本で色々撮りたい人にぴったり。
最初はこのタイプを選ぶ人が多いです。
✅ 背景をしっかりボカしたい → 単焦点レンズ
- 例:50mm F1.8 / 35mm F1.8
- 【特徴】背景がキレイにボケる、明るいレンズ
- 【向いている写真】ポートレート、料理、日常スナップ、おしゃれ写真
→ 「写真っぽい写真」が撮りたいならぜひ試してほしい1本。
✅ 遠くのものを大きく写したい → 望遠ズームレンズ
- 例:55-200mm / 70-300mm
- 【特徴】遠くの被写体を大きく写せる
- 【向いている写真】運動会、動物園、野鳥、スポーツ
→ 動きのあるイベント撮影なら必須。
✅ 室内や風景を広く撮りたい → 広角レンズ
- 例:10-18mm / 16-35mm
- 【特徴】広い範囲を1枚に収められる
- 【向いている写真】風景、建築、室内写真
【まとめ】どんな写真が撮りたい? → それでレンズは決まる!
レンズ交換が必要かどうかは、
<strong>「あなたがどんな写真を撮りたいか」</strong> によって変わります。
こんな写真を撮りたい | 選ぶレンズ |
---|---|
旅行や日常をいろいろ撮りたい | ズームレンズ(18-55mmなど) |
背景を大きくボカしたい | 単焦点レンズ(50mm F1.8など) |
遠くのものを大きく写したい | 望遠ズームレンズ |
室内や景色を広く写したい | 広角レンズ |
先生からひとこと:最初は1本でOK。でも、気になったらぜひ交換してみて!
「レンズ交換って難しそう…」と思っている初心者さんへ。
大丈夫。
最初は1本でしっかり楽しんでOKです。
無理に交換する必要はありません。
でも、「もっとこう撮りたい」「こんな写真に挑戦したい」
そう思ったら、新しいレンズのこともぜひ考えてみてください。
レンズを変えるだけで、世界の見え方が変わります。
あなたの写真の世界が、もっと広がるはずです。