プロが教える「買うべき人」と「まだいらない人」の本当の違い
カメラを買ったばかりの生徒さんから、こんな相談をよく受けます。
「望遠レンズって初心者でも必要ですか?」
「最初から買ったほうがいいですか?」
「子どもの運動会でキットレンズだと厳しいでしょうか…?」
結論から言うと、
望遠レンズが「必要な人」と「まだ必要ない人」はハッキリ分かれます。
間違ったタイミングで買ってしまうと、
「せっかく買ったのに使っていない…」
「重くて持ち歩かなくなった…」
なんてことにもなりかねません。
この記事では、初心者でもわかりやすいように
✔ 望遠レンズが必要なシーン
✔ まだいらないケース
✔ 買うときに失敗しない選び方
を、写真の先生としてしっかり丁寧に解説します!
まず「望遠レンズ」ってどんなもの?
「そもそも望遠レンズって何?」
という方も多いので、ここから説明します。
望遠レンズとは?
カメラのレンズには「焦点距離」という数字があります。
この数字が 70mm以上 のものが「望遠レンズ」と呼ばれます。
レンズの種類 | 焦点距離 | 特徴 |
---|---|---|
標準レンズ | 35〜70mm | 見たままに近い自然な写り |
望遠レンズ(中望遠) | 70〜200mm | 人物アップ、イベント撮影に◎ |
超望遠レンズ | 300mm以上 | 野鳥、スポーツ、飛行機撮影向き |
つまり望遠レンズは、
「遠くのものを大きく、近くに引き寄せて写せるレンズ」 なんです。
【これが答え】望遠レンズが必要なのはこんな人!
では、初心者でも「最初から望遠レンズが必要」なのはどんな場合でしょうか?
🎯 望遠レンズが必要なシーン
✅ 子どもの運動会・発表会(席が遠い)
✅ スポーツ観戦(野球、サッカー、バスケなど)
✅ 動物園やサファリパーク(檻の外から動物をしっかり撮りたい)
✅ 飛行機や新幹線、野鳥の撮影
✅ 背景を大きくぼかしたポートレートが撮りたい
この中に「やりたいこと」があるなら、
最初から望遠レンズを買っておいて損はありません。
特に「運動会」や「動物園」は、
キットレンズの18-55mmでは絶対に足りない ことが多いです。
【逆に】望遠レンズがいらない人は?
こんな人は、まだ望遠レンズは必要ありません👇
🚫 風景や旅行の記録写真を中心に撮りたい
🚫 料理やカフェで写真を撮りたい
🚫 街歩きやスナップを楽しみたい
🚫 まだカメラを始めたばかりで、まず1本で練習したい
→ この場合は、標準ズームレンズ(18-55mmなど)だけで十分。
【先生からアドバイス】無理に「念のため」買うのはおすすめしません!
「いつか必要になるかも…」と思って、
最初にいきなり望遠レンズを買ってしまう初心者さんも多いです。
でも、
「何を撮りたいのか」が決まっていないなら、まだ必要ありません。
買ったはいいけど、
重くて持ち歩かない → 使わない → メルカリ行き…
というパターン、教室でも何人も見てきました。
だからこそ、
「撮りたい写真」がはっきりしてから買う ことをおすすめします。
【ここがポイント】迷ったらこの表でチェック!
撮りたいもの | 望遠レンズは必要? |
---|---|
子どもの運動会 | 必要! |
動物園・サファリパーク | 必要(檻越しでもアップで撮れる) |
野鳥・飛行機 | 必要(超望遠が◎) |
家族の日常スナップ | いらない |
旅行・風景 | いらない(広角〜標準でOK) |
ポートレート(背景ボケ重視) | あったら便利(中望遠) |
【おすすめ】初心者向け!失敗しない望遠レンズの選び方
初心者の方におすすめなのは、
まずは ズームできる望遠レンズ(70-300mmなど)です。
✅ 焦点距離を自由に変えられる
✅ イベントでも焦らず対応できる
✅ 価格も比較的お手頃なものが多い
📌 たとえば👇
- Canon EF 55-250mm
- Nikon 70-300mm
- Sony 55-210mm
- ミラーレスなら 50-250mm など
💡 購入前には必ず「自分のカメラに合うマウント」を確認しましょう!
【注意】高級な超望遠レンズじゃなくてもOK!
「運動会や動物園くらいなら、キットのダブルズームセットについてくる望遠で十分」です。
高級な超望遠(300mm以上)は、
本格的に野鳥やスポーツ撮影をするようになってからで大丈夫。
【まとめ】初心者に望遠レンズは必要?いらない?
🔵 運動会・スポーツ・動物園なら → 必要!
🟡 日常・旅行・スナップなら → いらない!
✅ まずは「何を撮りたいのか?」を決める
✅ 「念のため」で買わない
✅ 必要になったときが「買い時」
これが失敗しない望遠レンズ選びのポイントです😊