「おすすめって言われたから買ったけど、正直あまり使ってない…」
「頑張って買ったけど、なんだかしっくりこない…」
もしあなたがカメラをこれから始めようと思っているなら、
**“レンズ選びの後悔”**は他人事ではありません。
カメラ初心者が最初にぶつかる大きな壁、それが「レンズ選び」です。
このページでは、カメラ歴15年の専門家として、初心者の方が買ってから後悔しやすいレンズの共通点と、失敗しないための考え方を、丁寧に、正直にお伝えします。
この1記事で、「自分に合ったレンズとは何か?」がわかるようになります。
なぜ初心者はレンズ選びで失敗しやすいのか?
あなたが失敗するのは、知識が足りないからではありません。
むしろ、「調べすぎた人」ほど後悔しやすい傾向があります。
なぜなら、ネットやSNSにはこういう情報があふれているからです。
- 「神レンズ」「最強レンズ」
- 「プロが選ぶベスト10」
- 「F1.4は絶対必要」
確かにどれも魅力的です。でも、それがあなたに必要なレンズかどうかは別の話。
よくある後悔①|「明るい単焦点レンズ=最強」と信じて買ったけど…
F1.4やF1.2のレンズを買ったけど、ブレるし、ピントも合わないし、結局使いこなせない…
▶ 何が問題?
- 開放F値が小さいと、ピントが極端に浅くなり、初心者には扱いづらい
- 部屋で撮るには距離が足りず、そもそも使うシーンが少ない
- 値段も高く、気軽に使いづらい
▶ 本音アドバイス
まずは**「F1.8の標準単焦点(35〜50mm)」からで十分**。
軽くて安く、ボケも楽しめる、失敗しにくい一本です。
よくある後悔②|「便利そうなズームレンズ」を買ったけど、重くて出番がない
18-300mmの高倍率ズームを買ったけど、ほとんど使わず棚の奥に…
▶ 何が問題?
- 重くて大きいため、持ち出すのが面倒になる
- 思ったより写りが甘く、画質に満足できない
- 結局、数回使ったきり使わなくなる
▶ 本音アドバイス
便利さは確かに魅力。でも、「毎日持ち出せるか?」で考えることが大事です。
初心者には、軽量ズームや標準単焦点の方が使いやすく、結果的に「使いたくなる」ことが多いです。
よくある後悔③|「プロが絶賛してたレンズ」なのに、自分には合わなかった
SNSで“最高”と紹介されてたから買ったのに、全然しっくりこない…
▶ 何が問題?
- カメラとの相性が悪く、AFが遅い・合わない
- APS-Cにフルサイズ用をつけたらバランスが悪くて使いにくい
- 表現は魅力的だけど、使う機会が限られる
▶ 本音アドバイス
「人気=正解」ではありません。
“今の自分”にとって必要かどうかで判断しましょう。
よくある後悔④|「高級レンズを頑張って買った」のに怖くて使えない
初心者なのに10万円超えのレンズを買って、使うのが怖くなってしまった…
▶ 何が問題?
- 「高い=大事にしたい」で気軽に使えない
- 落としたらどうしよう、傷つけたくない…とストレスになる
- 結局、撮影回数が減る
▶ 本音アドバイス
初心者にとって一番大事なのは、「気軽にシャッターを切れること」。
“たくさん使ってこそ価値がある”のがレンズです。
よくある後悔⑤|「特殊レンズ」に惹かれて買ったけど、出番がなかった
マクロや望遠、魚眼…買ったけど使う場面が思いつかない…
▶ 何が問題?
- 特定のジャンル向けなので、使うタイミングが限られる
- 最初は楽しいが、すぐ飽きることもある
- 収納に困る、荷物が増える
▶ 本音アドバイス
まずは**「何にでも使える、標準的な一本」から始めるのが安心**です。
風景、スナップ、ポートレート…なんでも撮れるレンズが一番強い。
じゃあ、初心者はどうやってレンズを選べばいいの?
大切なのは、次の2つだけです。
✅ 1.「何を撮りたいか」を先に決める
- 風景が好き? → 広角
- 人や日常? → 標準域
- 遠くのもの? → 望遠(ただし後回しでもOK)
✅ 2.「どこで使うか」を想像する
- 毎日持ち出すなら軽さが最重要
- 室内が多いなら、焦点距離は短めで明るめが便利
最後に|レンズ選びで一番大事なのは「自分に合っていること」
高いか安いかじゃない。
人気かどうかでもない。
あなたが「撮りたい」と思う瞬間に、迷いなく持ち出せるレンズが、あなたにとっての正解です。
焦らなくて大丈夫。
この記事を読んだあなたは、もう“レンズ選びで後悔しない人”の仲間入りです。