「カメラを買ったはいいけど、付属の“あの部品”、使い方がよく分からない…」
「レンズの先に何かつけるパーツ?」「これって必要なの?逆さにつけるのが正解?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
その“あの部品”こそ、レンズフード。
実はこの小さなパーツ、写真のクオリティをグッと引き上げる魔法のような存在なんです。
この記事では、これからカメラを始める方、今まさに始めようか悩んでいる方に向けて、「レンズフードとは?」「どうやって付けるの?」「なぜ必要なのか?」を丁寧に、そして写真がもっと好きになるような気持ちで解説していきます。
◆ レンズフードって何?初心者が最初に知っておくべき基本
レンズフードとは、レンズの先端につける“光よけ”のパーツです。日傘や野球帽のツバを想像すると、イメージしやすいかもしれません。
見た目は地味かもしれませんが、効果は想像以上。
- 光の入り方をコントロールしてフレアやゴーストを抑える
- コントラストが強くなり、写真がキリッと引き締まる
- レンズをぶつけたときに守ってくれるクッションの役割も
カメラを趣味にしたい人にとっては、「あると便利」ではなく「必須」と言ってもいい存在です。
◆ レンズフードの種類とそれぞれの特徴
レンズフードにもいくつか種類があります。それぞれの特徴を知っておくと、正しく使い分けができます。
● 花形フード(バヨネット式)
- 名前の通り、花びらのように凹凸がある形。
- 特に広角レンズや標準ズームレンズに多く使われます。
- 四隅に光がケラれないよう計算されたデザイン。
● 円筒型フード
- 筒状のシンプルな形。
- 望遠レンズに使われることが多く、太陽光の影響をしっかりブロック。
● ねじ込み式フード
- 古いレンズやフィルターと併用するタイプ。
- 装着には少し時間がかかりますが、クラシックカメラを使う方に人気。
◆ レンズフードの正しい付け方(初心者でもすぐできる!)
ここが一番のつまずきポイント。ですが、安心してください。やり方はとてもシンプルです。
🔧 取り付け手順(バヨネット式の場合):
- フードの白いマークとレンズの印を合わせる
- まっすぐに差し込む
- 時計回りに“カチッ”と音がするまで回す
- フードがしっかり固定されていることを確認
これだけです。
フードの種類やカメラによって多少の差はありますが、ほとんどのメーカーでこの手順は共通しています。
◆ 逆さまに付けるのはアリ?収納モードとしての“逆装着”
よく見るのが、レンズフードを逆さにつけているカメラ。あれって間違い?
✅ 正解です(でも撮影時には外すこと)
逆さ付けは、持ち運びや収納時のためのスタイル。カバンに収まりやすくなるのがメリットです。
ただし、撮影時にそのまま使うのはNG!
ピントが甘くなったり、フードの影が写真に映り込んだりする可能性があります。
◆ レンズフードがあると写真はどう変わる?
ここ、気になる方が多いポイントですよね。
📸 効果1:逆光に強くなる
夕方の街、朝の光、逆光でのポートレート。光が入ってくる角度によって写真が白っぽくなる(フレア・ゴースト)現象をグッと減らせます。
📸 効果2:コントラストがはっきりする
余分な光が入らない分、写真がキリッと引き締まり、色も自然に再現されやすくなります。
📸 効果3:レンズを守ってくれる
万が一、柱や壁にぶつけてしまったときも、レンズの前玉ではなくフードが衝撃を吸収してくれるケースが多いです。
◆ レンズフードがついていない?それ、もったいないかも
一部のカメラやレンズには、フードが別売りになっていることもあります。その場合、「別に買わなくてもいいかな…」と後回しにしがち。
でも、ここで断言します。
👉 フードがあると、写真のクオリティはワンランク上がります。
安価なものでも構いません。1,000〜2,000円程度の後付けフードで、あなたの写真がプロっぽく変わる可能性があるんです。
◆ こんな人にこそ使ってほしいレンズフード
- 逆光の写真が白っぽくなるのが気になる人
- コントラストのある、立体感のある写真を撮りたい人
- カメラを外に持ち出す機会が多い人
- せっかく買ったレンズをできるだけ長く大切に使いたい人
そんなあなたには、ぜひ**「レンズフード、今日から使ってみて」**と伝えたいです。
◆ まとめ:「なんとなく使わない」は、今日で卒業
レンズフードは小さなパーツですが、効果は大きい。
- 写真がキレイに仕上がる
- 撮影が安定する
- レンズも守れる
- 見た目もグッとかっこよくなる
「もっと写真を楽しみたい」「カメラを買ったからには上手くなりたい」そう思っている方にとって、レンズフードは最初に手を伸ばすべきアイテムのひとつです。
もしあなたのレンズにフードがついていなければ、ぜひ専用のフードを探してみてください。型番で検索すればすぐに対応モデルが見つかります。迷ったら、カメラメーカー純正のものを選ぶのがおすすめです。
たった一つの小さなフードが、あなたの写真を大きく変えるかもしれません。