「家族で初めてのキャンプに行きたい」「設営が難しいのは不安…」
そんな声に応えてくれるのが、**スノーピークのエントリー2ルーム エルフィールド（TP-880）**です。
初めてのファミリーキャンプでも安心できる設営のしやすさと、まるで家のように快適に過ごせる広いリビングスペース。この記事では、実際に使って感じた魅力や注意点をじっくりレビューしていきます。
基本スペックと概要
- サイズ：使用時 約600×380×210cm／収納時 約86×32×34cm
- 重量：約15.5kg
- 材質：フライシート＝75Dポリエステルタフタ（耐水圧1,800mmミニマム）
- 定員目安：大人2人＋子ども2人程度が快適
名前の通り「エントリーモデル」として設計された2ルームテントで、寝室とリビングをしっかり分けられる構造。にもかかわらず、価格は他のスノーピーク製品に比べてかなり抑えめで、コスパの良さでも注目されています。
設営のしやすさ：初めてでも戸惑わずに立てられる
一見サイズが大きくて「設営が大変そう…」と思われがちですが、実はポールとスリーブが色分けされており、順番通りに組み立てるだけでOK。キャンプ初心者でも、説明書を見ながら進めれば迷うことはありません。
初回は1時間ほどかかるかもしれませんが、2回目以降は30分前後で立てられるようになります。フレームのしなりも程よく、1人である程度形を作り、最後に家族で仕上げるような流れがスムーズでした。
また、インナーテントは吊り下げ式なので設営も撤収も簡単。これがあるだけで雨撤収のストレスがだいぶ軽減されます。
居住性・空間の広さ：まさに「家のような安心感」
エルフィールドの最大の魅力は、何と言ってもその広々としたリビングスペース。天井が210cmと高く、大人が立っても圧迫感がまったくありません。テーブル・チェアを置いても十分な余裕があり、雨の日でも快適にくつろげます。
インナーテントも大人2人＋子ども2人が寝られる広さがあり、コットを使えばさらにスペースを有効活用できます。もちろん、インナーを外して大型シェルターとして使うアレンジも可能。
このフレキシブルさが、季節や人数によって使い分けられる理由です。
通気性と快適性：夏も冬も対応できる設計
テントの各所に**大型メッシュパネルとベンチレーター（換気口）**があり、通気性は非常に良好です。特に夏のキャンプでは、風通しの良さが快眠に直結します。
一方で、付属のスカート（風防フリル）を使えば冬の冷気もしっかり遮断。ルーフシートも付いているので、天井からの結露を抑えたり、保温効果を高めたりと、細かい配慮も行き届いています。
結果的に、エルフィールドは春・夏・秋・冬すべてのシーズンに対応可能なバランス型テントと言えるでしょう。
防水性・耐久性：突然の雨風でも安心
スノーピークといえば、品質の高さと耐久性に定評がありますが、エルフィールドも例外ではありません。
生地は75Dポリエステルタフタで、耐水圧1,800mmという数値は、大雨にも耐えるレベル。実際に雨の夜を過ごしましたが、浸水ゼロ・結露ほとんどなしという安定のパフォーマンス。
また、全体的に剛性のあるフレーム構造のため、風が強い日でも安心して使える耐風性も備わっています。家族を守るという意味でも、信頼感のある一張りです。
注意点：あらかじめ知っておきたいデメリット
- 重い（約15.5kg）ので運搬は工夫が必要
車横付けできるキャンプ場なら問題なしですが、カート必須のサイトでは少し大変です。 - 設営にはある程度のスペースが必要
全長が6mあるため、狭い区画サイトでは設営が難しい場合があります。予約時は区画サイズを要チェック。 - 乾燥作業に時間がかかる
大きいため雨天撤収時は、帰宅後にしっかり干すスペースが必要。風通しの良いベランダや庭があると安心です。
エルフィールドはこんな人におすすめ！
✔ はじめて2ルームテントを買いたいキャンプ初心者
✔ 雨でも快適に過ごせるテントが欲しいファミリー層
✔ 季節を問わずオールシーズン使いたい人
✔ 長く愛用できる“1張り目の本命”を探している人
まとめ：エントリーでも本格派。安心して選べる名作テント
エントリー2ルーム エルフィールドは、「初めての2ルーム」「家族との快適なキャンプ」を実現してくれる心強い1張りです。
設営のしやすさ、広い空間、季節対応、防水性…すべての基本性能が高水準で、キャンプ初心者でも安心して使える完成度。
迷ったらこれにしておけば間違いない、というレベルの定番モデルです。スノーピークらしい「安心のつくり」と「長く使えるタフさ」を、ぜひ体験してみてください。
