キャンプで食材や飲み物をどうやって持ち運び、どうやって冷たく保つか。この課題に真剣に向き合いたい人にとって、クーラーボックス選びは重要です。特に、ファミリーキャンプやグループキャンプでは、容量と保冷力の両立が求められます。
スノーピークの「ソフトクーラー38」は、そんなニーズに応えるために設計された、大容量で保冷性にも優れたソフトタイプのクーラーボックスです。この記事では、その具体的な魅力と実用性、そして実際に使って感じたことを詳しく解説します。
製品スペックと基本情報
- 製品名:ソフトクーラー 38(型番:FP-138R)
- 容量:38リットル
- 外寸:約50.5cm × 30.5cm × 31cm
- 収納時サイズ:約51cm × 33.5cm × 15.5cm(折りたたみ時)
- 重量:1.7kg
- 素材:
- 外装:PVC+ポリエステル
- 断熱材:発泡ポリエチレン+アルミフィルム(ミラー加工)
- 内部:PVCライナー
- 参考価格:税込 約16,000円前後
特徴① クーラーバッグとは思えない高い保冷性能
ソフトクーラーで最も気になるのが「本当に冷えるのか?」という点ですが、ソフトクーラー38はこの点で他製品と一線を画しています。
断熱材には**発泡ポリエチレンとアルミコーティングされた内層(ミラーシート)**を採用。これにより外気の熱をしっかり遮断し、内部の冷気を逃がさず保持します。実際に夏場の日帰りキャンプで使用してみたところ、朝に氷を入れて夜までしっかり残っていた、という使用例も少なくありません。
もちろん、ハードクーラーのように2泊3日の保冷は難しいですが、1泊2日やデイキャンプでの食材管理には十分な性能があります。保冷剤や凍らせたペットボトルを活用すれば、効果をさらに高めることも可能です。
特徴② 38Lという絶妙な容量バランス
38リットルという容量は、ファミリーキャンプでは“ちょうどいい”サイズ感です。
- 500mlペットボトル:約30本
- 2Lペットボトル:約16本
- 食材+飲み物+保冷剤を詰めても、まだ余裕あり
グループでのBBQや連泊のキャンプでも、食材を一括で持ち運べるだけの収納力を持っています。しかも内部は完全防水ライナー仕様のため、氷や溶けた水分が漏れる心配もなく、衛生的に使えるのがうれしいポイント。
特徴③ 持ち運びと収納性の両立
ソフトクーラー最大の利点である“軽さ”と“収納性”は、しっかりこのモデルにも活かされています。
■ 持ち運びがしやすい
両サイドには頑丈なハンドルがあり、重くなった際にも2人でバランスよく運べます。素材が柔らかく手に馴染むのも好印象です。さらに、底面はしっかり補強されており、地面に置いても型崩れしにくく安定感があります。
■ 収納時は折りたたんでスリムに
キャンプ後にかさばりがちなクーラー類ですが、ソフトクーラー38は厚み15.5cmまで折りたたみ可能。車載時も省スペースに収まり、自宅でもすっきり収納できます。
特徴④ 飽きのこないシンプルなデザイン
スノーピークらしい、無駄をそぎ落としたデザインも大きな魅力です。カラーはナチュラルで落ち着いたベージュを基調とし、どんなキャンプサイトやギアとも馴染みます。派手すぎず、けれども存在感がある──そんなちょうどいい美意識が感じられます。
注意点(デメリット)
どんな道具にも弱点はあります。ソフトクーラー38も以下のような点には注意が必要です。
■ 保冷力はハードクーラーには劣る
極端に暑い日や2泊以上のキャンプでは、やはりハードクーラーの方が安心です。あくまでソフトクーラーとしては高性能、という点は理解しておきましょう。
■ 本体がやや大きめ
外寸は50cm超なので、車載スペースが限られている人にはコンパクトモデルの「ソフトクーラー18」などとの併用も検討してよいかもしれません。
まとめ:1泊2日キャンプに最適な「使える」ソフトクーラー
スノーピークの「ソフトクーラー38」は、保冷力・収納性・運搬性のバランスが非常によく取れた製品です。1泊2日のキャンプや日帰りのBBQでは、これ一つあれば食材と飲み物を十分に冷やして持ち運ぶことができます。
さらに折りたたみ可能な設計と、飽きのこない美しいデザインは、道具としての完成度を高めています。価格は少し高めですが、「長く使いたい」「質の高い道具を揃えたい」と考える人にとって、非常に満足度の高い選択肢になるでしょう。