電源がないキャンプ場でも安心。ポータブル電源がソロキャンプの快適さを底上げする
近年人気が高まっているソロキャンプ。自由なスタイルで自然を楽しめる一方、「電源の確保」という課題もあります。スマートフォンの充電やLEDランタンの使用、寒い季節には電気毛布やヒーターなど、電力が必要になるシーンは意外と多いものです。
そんなときに頼れるのが、ポータブル電源。特に電源なしのフリーサイトやオートキャンプ場では、電源の有無が快適さに直結します。今回は、ソロキャンパーにおすすめのポータブル電源を厳選して5モデル紹介。初心者でも失敗しない選び方のポイントも丁寧に解説します。
ポータブル電源とは?キャンプでの役割を改めて整理
ポータブル電源とは、コンセントが使えない屋外などで電気を供給できる「持ち運びできる蓄電池」です。スマホやパソコンの充電だけでなく、電気毛布、調理家電、小型冷蔵庫などの家電も動かせるモデルも多数登場しています。
アウトドアにおいては次のような使い方が定番です:
- スマートフォンやカメラの充電
- LEDランタンやサーキュレーターの稼働
- 電気毛布やポータブルヒーターの使用(特に冬場)
- 車中泊での調理・冷蔵機器の電源供給
1泊のキャンプであっても、実際に使用する家電の合計消費電力によって必要なバッテリー容量が変わるため、事前の確認が欠かせません。
ソロキャンプ向けポータブル電源の選び方
1. 容量(Wh)で選ぶ|必要な電力量を把握しよう
ポータブル電源の容量はWh(ワットアワー)で表されます。使用する家電の消費電力(W)×使用時間(h)で必要な容量の目安を計算できます。
- LEDライト(5W)×8時間 = 40Wh
- スマホ充電(5W)×5回 = 25Wh
- 電気毛布(50W)×8時間 = 400Wh
これらを合わせると1泊で約500Whは必要。電気毛布を使う冬場は最低でも500Wh〜1000Whのモデルを選ぶと安心です。
2. 出力(W)で選ぶ|対応できる家電の種類に直結
出力が高ければ高いほど、多くの家電を同時に、または高出力の家電を単独で使用できます。
- スマホやLEDライト:〜50W
- 電気毛布:〜80W
- ポータブル炊飯器や電気ポット:200W〜400W
出力が低すぎると家電が動かないため、用途に合わせて十分な出力を備えたモデルを選ぶことが重要です。
3. サイズ・重量|移動手段と相談して選ぼう
徒歩キャンプやバイクキャンプでは、コンパクトで軽量なモデルが必要です。一方、車で移動する場合は、多少重くても大容量モデルを選ぶメリットがあります。
- 徒歩・バイクキャンプ:3〜5kg程度
- 車移動:10kg以上でもOK
持ち運びや収納性を考慮し、自分のキャンプスタイルに合ったサイズを選びましょう。
ソロキャンプにおすすめのポータブル電源5選【2025年版】
1. Jackery ポータブル電源 1000 Plus
- 容量:1264Wh
- 出力:2000W(ピーク4000W)
- 重さ:約14.5kg
定番ブランドJackeryの中でもバランスが良く、電気毛布や調理家電も問題なく使用できます。耐久性やアフターサポートの信頼性も高く、初めてのポータブル電源として選ばれることが多いモデルです。
2. Anker PowerHouse 757
- 容量:1229Wh
- 出力:1500W
- 重さ:約19.9kg
急速充電対応、ポート数も多く使い勝手が良いのが特徴。災害用としても人気の高いモデルで、キャンプだけでなく家庭用としても活用できます。やや重いものの車移動であれば問題なし。
3. EcoFlow DELTA 2
- 容量:1024Wh
- 出力:1800W
- 重さ:約12kg
フル充電がわずか80分という驚異的なスピードを持つモデル。スマートフォンアプリによる管理が可能で、使いやすさも抜群。ガジェット好きなソロキャンパーに特におすすめです。
4. BLUETTI EB70S
- 容量:716Wh
- 出力:800W
- 重さ:約9.7kg
ミドルクラスの容量と出力で、1泊〜2泊程度のキャンプに最適。LEDライト内蔵、ワイヤレス充電にも対応しており、使い勝手が良い万能モデルです。
5. SmartTap PowerArQ mini
- 容量:311Wh
- 出力:200W
- 重さ:約3.5kg
徒歩キャンパーやバイクキャンパーにぴったりの超コンパクトモデル。容量は少なめですが、スマホ充電やライト使用などミニマルなキャンプには十分。カラー展開も豊富で、デザイン重視の人にも人気です。
まとめ|自分のキャンプスタイルに合った1台を選ぼう
ポータブル電源は、キャンプの快適さを大きく左右する存在です。静かで安全、そして使いやすい製品を選べば、ソロキャンプの楽しみはさらに広がります。
電気毛布を使って寒さをしのいだり、スマホやカメラを安心して充電できたり、明かりの心配をしなくてよかったりと、あらゆる面で安心感が増します。
自分のキャンプスタイル、使いたい家電、移動手段をふまえて、ベストな1台を選びましょう。