ソロキャンプに興味はあるけれど、「ひとりで過ごす時間が長すぎて退屈しないかな?」「そもそも何をしたらいいのか分からない…」そんな風に思っていませんか?
安心してください。ソロキャンプは“何かをする”場所ではなく、“したいことに集中できる”時間を持つための場所です。
誰にも気を使わず、自分の気分に従って好きなことをして過ごす。それがソロキャンプの魅力です。
本記事では、アウトドア歴10年以上のキャンプ愛好家として、初心者でも楽しめるソロキャンプ中の過ごし方を、朝・昼・夜に分けて10のアイデアとして紹介します。
読み終える頃には、「今すぐ行ってみたい!」と思えるはずです。
【昼編】自然の中で“気ままに過ごす”3つの楽しみ方
1. ハンモックに揺られながら、何もしない贅沢を味わう

ソロキャンプ最大の特権は、“何もしない時間”を心から楽しめること。
木陰にハンモックを設置して、風の音、鳥の声、葉っぱの揺れる音に耳を澄ませながら、ただ体を預けてみてください。
スマホをオフにして、目を閉じるだけで、まるで時間が止まったような感覚になります。
読書や音楽を流してもいいですが、自然の“無音”に身を置く体験もぜひ味わってほしいです。
2. のんびり自然散策&写真撮影

キャンプ場の周辺には、まだ見ぬ景色や発見がたくさん眠っています。
ひとりで散歩しながら、野花を見つけたり、動物の足跡を探したり、季節の移ろいを感じてみましょう。
お気に入りの一枚をカメラに収めるのもおすすめです。
Instagramやキャンプ記録アプリに投稿することで、同じ趣味の人たちとつながるきっかけにもなります。
3. ゆるっとキャンプ飯に挑戦

「料理なんて得意じゃないし…」という人も、キャンプでは気負わずシンプルでOK。
おにぎりを焼くだけ、ウィンナーをあぶるだけでも、外で食べると驚くほど美味しいんです。
おすすめはホットサンドメーカー。
パンにハムとチーズを挟んで焼くだけで、朝昼兼用のごちそうに。洗い物も少なくて済むので初心者にもぴったりです。
【夕方〜夜編】焚き火と星に癒される3つの楽しみ方
4. 焚き火で心を整える“瞑想タイム”

焚き火には、見ているだけで人の心を落ち着ける力があります。
火を起こし、炎が大きくなる過程を見守る時間は、日常の忙しさを忘れさせてくれます。
パチパチと薪が弾ける音、揺れる炎のリズム。
それを見ていると、不思議と余計なことが頭から消えていきます。
1日を振り返るもよし、何も考えずにただ見つめるもよし。焚き火は“自分と向き合う時間”の名パートナーです。

5. 焚き火で料理をつくってみる

ソロキャンプなら、誰にも気を使わず、自分のペースで好きな料理に集中できます。
焚き火でつくるアヒージョや焼き鳥、焼き野菜など、簡単なのに満足度が高いメニューがたくさんあります。
缶詰をそのまま火にかけるだけでも十分おいしい。料理が苦手でも、気軽に楽しめるのがキャンプ飯の良さです。

6. 星空観察で夜空に浸る

都会では見えない満天の星空を、寝転がってじっくり眺める。
これこそがソロキャンプの夜の醍醐味です。
流れ星を探してもよし、星座を覚えてもよし。
静かな夜に、ひとりで宇宙と向き合う体験は、言葉にできない感動があります。
毛布と温かい飲み物を用意して、夜空に浸かってみてください。
【朝編】心と身体を整える3つのスタート
7. 早朝の空気を吸ってストレッチ

朝のキャンプ場は、本当に気持ちがいい。空気が澄んでいて、鳥のさえずりが聞こえる静かな時間です。
深呼吸して、軽くストレッチをして、自然と一体になる感覚を味わいましょう。
8. 自分だけの“朝コーヒー”タイム

バーナーでお湯を沸かして、豆から挽いたコーヒーを淹れてみる。
それだけで、一気に気分が高まります。
コーヒーの香り、湯気、カップを温める手の感覚…。すべてが「自分の時間」を実感させてくれるはずです。
朝日に包まれながら飲む一杯は、きっと忘れられない思い出になります。

9. ゆっくりと撤収して、整える
ソロキャンプの朝は、バタバタと片付ける必要はありません。
前日に使った道具をひとつひとつ拭いて収納することで、「ありがとう」の気持ちを込めてキャンプを終えることができます。
ゴミや忘れ物がないようにチェックしながら、次回のキャンプに向けて少しずつ成長していく過程も、ソロキャンプの楽しみのひとつです。
10. 自分だけの“ソロキャンプルーティン”をつくる
何度かキャンプを重ねると、「朝はまずこれをやる」「設営したらこの椅子に座って一息つく」など、自然と自分なりの流れができてきます。
これはまさに、“自分を整えるスイッチ”になります。
ソロキャンプは誰のペースにも縛られない分、自分で時間をデザインすることになります。
初めのうちは試行錯誤でも構いません。
お気に入りの道具やお気に入りの時間の過ごし方が、やがて「マイルール」になり、キャンプそのものがあなたの生活にとってかけがえのない習慣になっていくはずです。
たとえば:
- 設営が終わったら必ずコーヒー
- 朝起きたら焚き火をしてから片付け
- 毎回1冊だけ本を持っていく
そんな些細な習慣が、キャンプを“自分の時間”として確立させてくれる大切な要素になるのです。
最後に:ソロキャンプは「なにかをする場所」じゃなく、「自分を取り戻す時間」
ひとりで過ごすのが不安だと思うかもしれません。でも、本当はひとりの時間こそが、心と体を整える最良の方法なんです。
やることが決まっていなくても大丈夫。この記事で紹介した過ごし方を、少しずつ試してみてください。
最初は不安でも、回数を重ねるうちに「自分に合ったソロキャンプの過ごし方」がきっと見つかります。
「自然の中でひとりになって、自分の“好き”と向き合う。」
それが、ソロキャンプという旅の始まりです。
