はじめに|火がつかないだけで、キャンプは一気に「しんどい体験」になる
キャンプって、なんとなく「焚き火」のイメージ、ありませんか?
炎のゆらめき、パチパチという音、暖かさ、焼きマシュマロ――そんな時間に憧れて、ソロキャンプに挑戦しようと思った人も多いはずです。
でも、いざ現地に行ってみると――
「火がつかない。どうして?」「着火剤があっても燃え広がらない」
そんな壁にぶつかって、最初のキャンプで心が折れかける人が本当に多いんです。
これは防災の現場でも同じで、「火を起こせない人は、実はすごく多い」。
それは知識がないからでも、あなたのセンスがないからでもありません。
正しい道具と、ちょっとした知識。この2つさえあれば、火は“誰でも”簡単に起こせます。
この記事では、キャンプ初心者が火起こしで失敗しないためのコツと、持っておくべき便利グッズを、できるだけわかりやすく丁寧にお伝えします。
なぜ火がつかないのか?──初心者がハマりやすい「3つの落とし穴」
落とし穴①:薪に直接火をつけようとしている
これは本当によくある失敗。太い薪に直接ライターで火を当てても、絶対に燃えません。
火は「育てるもの」。まずは紙や細い木で小さな火をつけ、それを徐々に大きな薪へとつなげていく必要があります。
🔥 ポイント:火は“いきなり大きくならない”。まずは小さく、確実に。
落とし穴②:湿った木や落ち葉を使っている
現地で落ちている枝や木は、ほぼ例外なく湿っています。
乾いているように見えても、中には水分がたっぷり。これでは燃えません。
落とし穴③:空気が通らない「窒息構造」の焚き火
薪を詰めすぎて、空気の流れがないと火はすぐに消えます。
焚き火において酸素は“燃料と同じくらい重要”。火が消えてしまう原因の多くは、酸素不足です。
これさえあれば大丈夫!初心者向け「絶対に火が起こせる道具」3選
火起こしに自信がないなら、最初は道具に頼るのが一番の近道です。
① 【ファイヤースターター】|マッチがなくても火花で着火できる魔法の棒
✔ 使い方は簡単:棒をこすって火花を出し、麻ひもなどに点火
✔ 濡れても使えるから、防災グッズとしても超優秀
✔ ライターが壊れたときの予備にもおすすめ
🔥 おすすめ:モーラナイフ ストライカーセット(初心者でも火花がよく出る)
② 【着火剤】|初心者は絶対ケチらないで!火が苦手な人の必需品
✔ 固形タイプ、ジェルタイプ、エコウッドなど種類も豊富
✔ しっかり燃える時間があるので、火種が育ちやすい
✔ 焚きつけに不安があるなら、2個3個使ってもOK
🔥 おすすめ:ロゴス 防水ファイヤーライター(濡れても使える万能タイプ)
③ 【焚き火シート&薪スタンド】|火が安定しやすくなる秘密兵器
✔ 地面から浮かせて火をつけると空気が通りやすい
✔ 煙も減って、煙たくなりにくい
✔ 初心者が失敗しにくい環境が作れる
🔥 おすすめ:ユニフレーム 焚き火テーブル&薪スタンドセット
焚き火の「基本の型」はこの2つ|迷ったらどちらかでOK!
🔺 ティピー型(円すい形)
- 細い薪をテントのように立てかけて火を中央に入れる
- 空気が通りやすく、火が上に向かって広がる
# 井桁型(井の字型)
- 薪を交互に積むスタイル
- 火が安定して長持ちするので、料理に向いている
忘れちゃいけない!火起こしの前に準備しておくこと
- 軍手 or 耐熱グローブ:火傷予防は基本中の基本
- 消火用の水や砂:万が一のトラブルに備える
- ライターやチャッカマンの予備:不調になることもあるので複数持ちが安心
焚き火ができれば、キャンプは一気に楽しくなる
焚き火がうまくできるだけで、キャンプの満足度はまるで違います。
暖かさ、安心感、美味しい料理、静けさの中の時間……それがすべて「火」から生まれます。
だからこそ、火起こしで失敗してほしくないんです。
失敗する前に、道具と知識を少しだけ準備しておきましょう。
最後に|火がつかないのは、あなたが不器用だからじゃない
火起こしは、知識と道具の「準備不足」でつまずくだけ。
自転車に初めて乗るときのように、最初はうまくいかなくて当然です。
でも、この記事で紹介した方法と道具を使えば、誰でも確実に火を起こすことができます。
あなたのソロキャンプが、寒さに震える苦行ではなく、
心から「来てよかった」と思える最高の体験になりますように。