プロが本音で教える「最初の1本」で失敗しないレンズ選び
皆さんこんには。
カメラを始めたばかりの生徒さんから、よくこんな質問を受けます。
「F値ってよく聞くけど、いったい何ですか?」
「F1.8とかF4とか、数字がいろいろあるけど、どれを選べばいいんですか?」
「とにかくボケるレンズがいいんですよね?」
この「F値」の話、実は初心者が最初にぶつかる“カベ”のひとつです。
でも大丈夫。この記事を読めば、
🔰 F値とは何か?
🔰 初心者はどんなF値のレンズを選べばいいのか?
🔰 無理に高いレンズを買わなくていい理由
が、しっかりわかります。
今日はカメラ講師の私が、初心者のあなたに向けて、
F値とレンズ選びの「最初に知っておいてほしい本当の話」をわかりやすくお伝えします。
💡 【基本】F値ってなに?
F値とは、カメラのレンズにある「光の量をコントロールする数字」のこと。
一言でいえば、
「レンズがどれだけ光を集められるか(明るさ)」 を表しています。
ポイントはこの2つ👇
✅ F値が小さい(F1.8など)
- 明るい(暗い場所でも撮りやすい)
- 背景がふんわりボケる
✅ F値が大きい(F5.6〜F8など)
- 暗め(たくさん光が必要)
- 背景までしっかり写る(ボケにくい)
🎯 【超シンプルに】F値の数字が小さいとどうなる?
F値 | 写り方の特徴 | 向いているシーン |
---|---|---|
F1.4〜F2.8 | 明るい、背景がしっかりボケる | ポートレート、料理、室内撮影 |
F3.5〜F5.6 | 普通の明るさ、ほどよいボケ | 旅行、風景、日常スナップ |
F8〜F16 | 暗め、背景までしっかり写る | 風景、建築、グループ写真(ボケないほうがいい場面) |
🧐 【なぜF値が小さいレンズが人気なの?】
よく「F値が小さいレンズが良い」と言われるのは、
✅ 背景がふんわりボケて「写真っぽい仕上がり」になるから。
✅ 暗い場所でもブレにくいから。
特にカフェ・料理・ポートレートなど「背景をボカしたい」写真では、
F1.8やF2.8などの「明るいレンズ」が活躍します。
🚩 【でもちょっと待って!】初心者は本当にF1.8が必要?
ここで先生としてはっきりお伝えします。
💡 初心者さんは、最初からF1.8のレンズを買わなくても大丈夫です。
「とにかくF値が小さいほうがいい」と思い込んで
いきなり高い単焦点やF2.8通しズームを買ってしまう人、かなり多いです。
でも、初心者さんがまずやるべきは👇
✅ カメラの操作に慣れる
✅ 構図を考える
✅ 距離感やズームの感覚をつかむ
明るいレンズを持っていても、
「どう撮るか」がわからなければ、良い写真は撮れません。
だからこそ、
最初は「ほどよいF値」で「使いやすいレンズ」を選ぶ のが失敗しないコツ。
📷 【結論】初心者はどんなF値のレンズを選ぶべき?
✅ 【おすすめ】標準ズームレンズ(F3.5〜5.6)
- 例:18-55mm F3.5-5.6
- 明るすぎず暗すぎず、ちょうどいい
- 旅行・日常スナップ・家族写真に最適
- だいたいカメラ本体とセット(キットレンズ)でついてくる
✅ 【ボケを楽しみたい人向け】単焦点レンズ(F1.8)
- 例:50mm F1.8 / 35mm F1.8
- 背景をふんわりボカしたい人にぴったり
- 料理、ポートレート、カフェ撮影に最適
- 軽くてコンパクト、お値段も比較的お手頃(1〜3万円前後)
📌 でも最初はズーム1本 → 慣れてから単焦点が安心です!
🛑 【やりがちな失敗】初心者がF値で迷うポイント
❌ 「F値が小さいほど良い」と思い込んで高価なレンズを買う
❌ 「背景をボカしたい」のにF5.6のズームでなんとかしようとする
❌ 「F値が小さいのに、うまくボケない」と悩む(距離感や撮り方の問題)
✅ 大切なのは、F値だけじゃなく「被写体との距離」と「構図」もセットで考えること。
💎 【先生の本音】F値で迷ったらこう考えよう!
あなたが撮りたい写真 | おすすめレンズ | F値の目安 |
---|---|---|
家族の写真・旅行・日常スナップ | 標準ズーム(18-55mmなど) | F3.5〜5.6 |
料理やカフェ、おしゃれなポートレート | 単焦点(50mm F1.8など) | F1.8 |
動きもの・スポーツ・暗い場所 | 必要になったときに考えればOK!(F2.8など) |
🎉 【まとめ】初心者はF値をどう選べばいい?
- F値は「レンズの明るさとボケ」を決める数字
- 最初は「標準ズーム(F3.5〜5.6)」でOK
- 背景をボカしたいなら「単焦点(F1.8)」を2本目に考える
- 「小さいF値=正義」じゃない。自分の「撮りたい写真」に合ったレンズが正解!
いきなり高いレンズを買うよりも、
「今あるレンズをしっかり使いこなす」ほうが、写真は確実に上手くなります。
焦らず、じっくり。
あなたのペースで、カメラを楽しんでいきましょう😊